金継ぎやってみました!

お気に入りのお皿を捨てるのはしのびなく…。

お気に入りのお皿割っちゃいました…。しかも数枚一緒に。お皿割るときあるあるかな…。悲しみ。

そんな時に思い出したのが「金継ぎ」。割れたり欠けたりヒビが入ったりした陶磁器を漆で接着し、金などの金属粉で装飾して修理する技法です。以前ハコイチに金継ぎをする作家さんが出展していたのですが、お客さまに数か月お待ちください…と言っていたので、きっと手間がかかる方法なんだろうな~と思っていたんですが、調べたところ、金継ぎキットなども売っていて自分でもやれそう。ということで、やってみましょ。

金継ぎキットはAmazonで買いました。接着に本物の漆を使うか、接着剤を使うか、装飾が金か銀かなどいろいろありましたが、せっかくなので漆で接着、金粉を蒔けるキットにしました。

まずは割れたお皿を洗ってよーく乾かしておきます。漆を扱うので手袋をしました。ぱかーんと真っ二つに割れたお皿を接着しましょう。麦漆という、小麦粉(薄力粉)と水と漆を練って、ガムのようなびよーんとした接着剤を作ります。

この麦漆を割れの両面に塗り、くっつけていきます。

なかなかきれいにくっつけるのが難しい…。そして、何分割にもなっていると、くっつけたところにうっかり触ってしまったりするので、あまりにばらばらになったときは数回に分けて接着する方が良さそうです。

なんとかかんとか、すべてくっつけました。ちなみに欠けの補修は「刻苧(こくそ)」という先ほどの麦漆に砥の粉を混ぜて作ったパテを使って少しずつ埋めるそうです。

マスキングテープで接着部を固定して、1~2週間ほど漆室(うるしむろ)、漆風呂とも言ったりするそうです、という温度と湿度を保った箱の中で保管し、漆を乾かします。漆は空気中の水分を取り込んで結合して固まるそうで、湿度も必要です。今回は段ボールの底にビニールを敷いた上に濡れた布をひいて、布に直接触れないように割りばしで下駄を作った上に器を置き、2週間ほど乾かしました。

さて2週間後。乾いていました!かっちりくっついています。ということで、金粉を蒔いていきます。接着したところに沿って練弁柄漆を塗っていきます。

そして弁柄漆が乾く直前で金粉をはたはたはた…。

私の雑さが目立つ感じですね…。手先が器用で丁寧な方はきっと美しく仕上がるはず。金継ぎ解説動画を見たら、手順がいろいろ抜けてたりしてましたが、なんとなーくなんとなーく金継ぎできました!

ちょっとまだ弁柄漆が乾いてなかったので…mikuさんとこの漆室を借りてしばらく乾かすことにしました。

また使える日を楽しみに…。

割れてしまった悲しみからの、金継ぎ作業を楽しみ、手間と時間はかかりますがお気に入りのお皿をまた使えるようになる嬉しさがありました。漆を使って破損部を修復した痕跡はなんと縄文土器にもみられるそうです。ものにあふれる今だからこそ、お気に入りがあるのならリメイクしたり、金継ぎしたりして長く一緒に楽しんでしていきたいですね。

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