「ギャラリー青雲」を訪ねて

「つばめ屋」さんのルーツに触れたくて、小国のアンティークショップへ

作品を通して見える景色を探して。透明感たっぷりのアクセサリーを作っている「つばめ屋」さん、そのルーツの一つである小国の「ギャラリー青雲」に遊びに行ってきました。

国道からわき道にそれてしばし、山の中をドキドキしながら進んでいるとぽつんと小さな建物が見えてきます。

木々のアプローチを抜けて、勇気を出してドアを開いたら、映画の中のような世界が広がっていました。壁中にかかっている古時計が奏でるカチカチコチコチという規則的な音、薪ストーブのにおい、暖かな光に照らされた魅力的なアンティークの品々。

一瞬どこにいるのかわからなくなるような不思議な感覚にとらわれながら、小さなおもちゃ箱のような店内をぐるぐるぐるぐる…。目に映るすべてがきらきらと光って心がドキドキしっぱなし。ここだけ時間の流れが違うのかな…そんな気にもなる。

店主さん(つまりつばめ屋さんのお父さん)の、幅広い知識に裏打ちされた巧みなおしゃべりを聞きながら、少~し昔の職人たちの手仕事をじっくりと見て、これが好きあれも好き、なにこれ何の道具?、恐る恐る触ってみたりして…。

深い山の中、建物はもちろんのこと水もない電気もない…、本当にゼロの状態からこの愛しい空間を作り上げたつばめ屋さんのお父さん。わくわくどきどきのまるで冒険譚な開発の歴史。子供たちも昔のおもちゃで遊ばせてもらって…誰でも居心地がいい不思議な空間。

「ギャラリー青雲」の一角には、「つばめ屋」さんのコーナーが。どこを切り取っても素敵な写真が撮れてしまう。

光と影のコントラストが作品をきれいに彩ります。ハコイチでももちろん素敵に見えるんですが、「つばめ屋」さんの作品は自然光の下で見るのが一番。

おしゃべりとアンティーク鑑賞に夢中になっているとお日様が山の向こうに沈み…日が暮れてきます。とっても寒かったけれど外に出れば…そこにはこの景色がありました。

キンと冷えた空気、足元の落ち葉を踏みしめるカサカサ、風がザーッと通り抜けて、残照の中に黒く浮かび上がった木々…。この素晴らしく、美しい景色。

ああ、確かにここなんだな、と感じられました。「つばめ屋」さんの作品の中に見えるあの風景のルーツはここに間違いないです。来てよかったな、また一段と「つばめ屋」さんとその作品が愛しくなりました。

夜になってもおしゃべりが止められなくて…いつまでも居たい空間でした。

新しいものと、古いもの。素敵なものは、やっぱり素敵です。

悩みに悩んで、やっぱり最初から欲しいな、と思っていたオイルランプを購入。ゆらゆら揺れる炎、じーっと見てられます。

後ろ髪を引かれながら、家路へ。やわらかな光が見送ってくれました。

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つばめ屋

新作を販売予定です!つばめ屋定番アクセサリーも揃えてお待ちしております。

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